自殺について

このホームページに来られた方の多くが 「死ぬしかない」 というキーワードで検索し、たどり着いています
急がず最後まで読んでください。




年末ジャンボ宝くじ、1億円以上がなんと450本!
と聞くと、もしかしたら当たるかも……なんて思いますね。

ところが交通事故で亡くなる方は、年間1万人近くもいます。

そして、自殺で亡くなる方は、日本だけで年間3万人以上です。
(男女比では男性22000名・女性8000名)


現代社会、交通事故に遭って命を落としてしまう危険性は常にあるのですが、
自殺ということは実はそれ以上に身近な問題なのです。
日本で30000人が一度に亡くなるほどの大事件、まずありませんよね。
事件が何も起きなくても、毎年それ以上の人が自ら命を絶っています。


人はなぜ、自殺をするのでしょうか。

人間が自殺を思い立つというのは、簡単なことではありません。
そこに至る背景には、様々な悲しい事情があります。
お金の問題、病気の問題、子供の問題。
しかし原因のなかで誤解をされやすいことがあります。
もしお金がないから死にたいとうのであれば、先進国よりも発展途上国の方が自殺をする人が多いはずです。
実際にはその反対で、裕福だと言われている人や先進国の方が、自殺をする割合は多くなります。

自殺の直接の原因としては、人間関係喪失体験の2つが大きいと言われています。


ここで男女別に考えると、男性は女性の3倍近く自殺で亡くなっています。
「男の方が死にやすい」ということです。
死にたがるのは女性ですが、死ぬのは男性です。

こんなふうに書くと女性から反論が殺到するので言っておきますが、女性も自殺未遂する方はかなり多いのです。
少なくとも男性より多いです。
しかし実際に死ぬのは男の方がかなり多いのです。
そのことは、事実として知っておいてください。
だいぶ前のことですが、雑誌ダビンチで“なぜ男は自殺しなければならないのか”という特集が組まれていたほどです。
あなたが思うよりも、男の方が重く深く考えてしまいがちなのです。



自殺はどうしたら、防げるのでしょうか。

「これから先、きっといい事が待っていますよ」
と言われても、いったい、いつどんな良いことが待っているのでしょうか。
本人は今すでにとてもつらいのです。
つらくて、未来の良いことを望む余裕は残っていません。頑張ったけれど、もう希望がないのです。
もう贅沢は言わない。楽しみは無くてもいいから、とにかく今のこのつらい状態を終わりにしたい。
ただそれだけが望みなんです。
人間は、大変つらい状況でもある程度は耐えられます。
しかしそれが長く続くと、どんな人でも追い込まれてしまいます。
なんといっても未来への希望がないことが、一番の苦痛です。

本人は、どうして自分がつらいのか、どうしたらいいのか、ということを何度も何度も懸命に考えています。
でも良くなる兆しが見えず、どうしたらいいのか分からず、とにかくつらい状態をなんとかしたくて、
やがて現状から脱出する手段の一つとして死ぬことを考えるのです。
とても悲しい状態です。

そんな人に、周囲からいったい何をしてあげられるでしょうか。

それは“真剣に話を聞いてあげる”ことです。
親身になって話して一緒に考えてあげることです。本人の本音を聞くことです。
何度も何度も話をすることです。
人間関係や喪失体験の苦しみは、他の人に話をすることで確実に和らぎます。(カタルシスといいます)
逆に、本人がなんらかの事情で「人に言ってはいけない・言えない」状態だと行き場をなくしてさらに苦しみます。
この場合、周りから察知してあげるしかありません。

誰かが死にたいと思っているとき、死んでしまったとき、それはあなたのせいではありません。
もちろん違います。本人が選んで決めたことです。
でも、もし今苦しんでいる人がいて、助けてあげられるかもしれないとしたら、それが出来るのはあなたです。
気になっている人が居たら、連絡をとってあげてください。一度ではなく何度でも。
とくに、男は女の人の3倍近く死にやすい、ということをもう一度言っておきます。



つらくて、もはや死ぬしかない人は……

24時間、いつでも話せる「いのちの電話」03−3264−4343にかけてみてください。
いいじゃないですか。もう死ぬんだから恥ずかしくなんてないでしょう。
(わたしもお世話になるときが来ると思います)

またレビューページで紹介した「なぜ生きる」は、人によって得られるものは違いますが、
死ぬ前には少なくとも一度以上読んでみてください。
→ レビューページはこちら

とくにオチはないのですが、たくさんの人が直面する問題について、自分の経験をまじえて書いてみました。


以下、NPO法人ライフリンクさんから、シンポジウム開催のお知らせです。(2008年8月26日)


「自殺対策基本法」の成立から2年。日本の自殺者数は、未だ年間3万人を超えたまま、一向に減る兆しが見られません。
交通事故死者数のおよそ6倍。この10年間毎日、一日90人が自殺で亡くなっていることになるわけです。

私たちは、この事態を一体どう受け止めればいいのでしょうか。
なぜ、この”豊かな”社会で、自殺が止まらないのでしょうか。

本シンポジウムでは、ライフリンクが中心になってまとめた
「自殺実態白書2008」を紐解きながら、日本初の大規模調査から見えてきた”自殺の実相”を徹底検証します。
そして、この時代・この社会を生きる私たち自身に、いま何がで
きるのかを、多分野の専門家の方々と共に、模索していきたいと考えています。

◆◆

テーマ: 第4回「WHO世界自殺予防デー」シンポジウム
〜「自殺実態白書2008」報告〜
http://www.lifelink.or.jp/hp/WHO_sympo_2008.html

日 時: 2008年9月14日(日)(12時開場)13時〜17時30分
場 所: 東京ビッグサイト 国際会議場
http://www.bigsight.jp/general/access/index.html

主 催: NPO法人ライフリンク
共 催: 内閣府、東京都
後 援: WHO(世界保健機関)、自殺対策を考える議員有志の会
協 賛: ジョンソン・エンド・ジョンソン社会貢献委員会、日本財団

登壇者: 姜尚中さん(東京大学)、宮台真司さん(首都大学東京)、
町永俊雄さん(NHKキャスター)、清水康之(ライフリンク)、他

内 容: 第一部 自死遺族・体験談
第二部 自殺実態調査報告
第三部 パネルディスカッション

参加費: 無料。ただし事前申込みが必要です。

申込み:次の事項を記入してNPO法人ライフリンクまで
(メールだけでなく、FAX、電話、郵送でも受付けます)
(メールの場合:info@lifelink.or.jp
折り返し「入場券」のハガキをお送りいたします。
(当日は「入場券」がないと会場へは入れません)
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住 所 :〒


電話番号:

お立場 : 民間団体/医療関係/学校関係/一般/その他
(差し支えなければ)
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【お問い合わせ・申し込み先】
〒102-0071 東京都千代田区富士見2-3-1 信幸ビル302
NPO法人ライフリンク 「WHO世界自殺予防デー」係
Tel: 03-3261-4934  Fax: 03-3261-4930
Mail: info@lifelink.or.jp


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