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オススメ度は相手によって変わるので迷いましたが、自分の気持ちから点数をつけてみました。

あ行


 (ワンミニッツ・ミリオネア)お金持ちになれる1分間の魔法 マーク・ヴィクター・ハンセン&ロバート・アレン[著] 楡井浩一[訳]

思ったよりとても良い本でした。
思ったよりと書いたのは、普段ならこんなタイトルの本は自分から買って読まないからです。
お金持ちになれる魔法? そんなばかな!

きっかけは偶然観たNHKの「ドリーム 90日で一億円」というドラマです。
なかなか印象に残る話でした。そこで最終回が終わった後に、その原案として紹介されていたこの本を読んでみることにしたのです。

お金の儲け方も当然書いてあるのですが、一貫しているのは「良い金持ちであれ」ということです。

人の役に立ちなさい、付加価値を創出しなさい、利益を分かち合いなさい、収入の1割は献納(寄付)しなさい、というメッセージが随所に書いてあります。
そして前向きになれる内容だと思います。

とてもボリュームのある本ですが、読む価値は高いです。あと本当にお金を儲けたい人にも、それなりには役に立つと思います。
オススメ度(5つ星が最高)



 いい男の条件  ますい志保
クラブのママとしてたくさんのオトコに接してきた目で、いい男とはどんなものかが綴られています。

しかし、読み終わって気付きました。
私は自分の好きな人に好かれたいだけで、“この人にとってのいい男”を目指しても意味がないんだ、と。
あたりまえですよね。ただえさえ女性の好みは多様です。

……表紙のせいで手にとってしまったのかもしれません。

内容はなるほど、と参考になるところもあり、読み物として読む分には良いと思います。
またいろんな男を見てきた彼女が書いた本だからこそ、女性が読んだ方が勉強になるかもしれないですね。

さんざん遊んでから結婚した男性は、家庭に入ったら浮気をしないなんて嘘です。」p.86
太字で書いてありました。

オススメ度(5つ星が最高)


 EQ こころの鍛え方  高山 直

会社でEQのテストを受けたところ、私は数値がかなり低かったために読んでみた本です。
※EQは心の知能指数とも呼ばれ、感情との関わり方の能力を表します。
  基本的には数値が高い方が良いようです

自分や他人の感情をより的確に把握し、そして良い方向に持っていく。
そのためにはどうすれば良いか
実践的な内容が書かれています。

といってもそんなに突飛な事は書いてありません。
簡単に言うと笑顔でいよう、前向きな言葉を使おう、などです。
(この本では66種類の方法が書かれています)
一見当たり前のことのようですが、結局その積み重ねが感情に大きな影響を与えるんですよね。

そしてそれを実践しつづけるのは本当に難しい。

でも努力しなければ何も変わりません
このような本をきっかけに少しでも意識して、努力のきっかけになると良いと思います。
私には十分そのきっかけになりました。

オススメ度(5つ星が最高)



 大人のための試験に合格する法  和田秀樹

難しい試験に挑もうとしている人は、はじめに読んでおいて損はないと思います

この本の基本路線は過去問中心アプローチです。根拠も説得力があります。
また当たり前ですが資格試験を受けるのは「合格点を取る」ことが最大の目的です。
逆に合格の最低ラインさえクリアすれば良い、ということで、そこからこの本では戦略を考えています。

「試験の一週間前は会社を休もう」など、さらりと強烈なことが書いてありますが、難関を突破するにはそれくらいの努力や計画性はたしかに当たり前です。
他にもお金を惜しみなく使って時間の節約や効率化をはかるなど、“大人のための”いろんなアイディアが書かれているので、自分に合いそうなものを組み合わせて採用すると良いと思います。

オススメ度(5つ星が最高)



 親のこころ  木村耕一[編著]

「涙なくしては読めない本ですね」

この本をプレゼントした、私の母の感想です。

本当にその通り、古今東西変わらぬ親の姿に、ただ涙するばかりです。
私はとても電車の中では読めませんでした。

世の中にはたくさんの人が居て、様々な親と子の関係があると思います。
現実には麗しい話ばかりではないでしょう。
でも親というのは、こういうものなんだと、あらためて思い知らせてくれる本です。

理屈抜きにとにかく読んで欲しい本です。

オススメ度(5つ星が最高)
か行


 (思春期に)がんばってる子  明橋大二
苦しんでいる子に、どう接すれば良いのか。
子供への気持ちをどう表現すれば良いのか。

医者であり、カウンセラーである著者が子育ての悩みに答える本です。

とても優しい雰囲気の本でありながら話の展開は鋭く、説得力があります。
特に自立と甘えの関係については、納得することしきりです。
十分に甘えることで、自立できる。

様々な大人の問題も、もとをたどれば子供時代の体験が影響していることが少なくないと言われます。

私は悩みの中で自分自身に照らし合わせて読みましたが、ヒント満載で、しかも安心感のある優しい文面で、読んで良かったと思える本です。
※ちなみにこの本は思春期編で、もう少し小さい子供については『輝ける子』という本がおすすめです


オススメ度(5つ星が最高)


このオススメ度の高さは、『親のこころ』と同様で、“読んだあとでないとなかなか伝わりにくいかもしれません……


 クリティカルチェーン エリヤフ・ゴールドラット[著] 三本木 亮[訳]

プロジェクトはいったいなぜ予定通りにいかないのか?
多くの人が悩んでいる問題に対して、大きな武器をくれる本です。

プロジェクトの遅れとして、この本では大まかにいうと次の3つの原因を挙げています。
  • ぎりぎり最後になるまで作業に取りかからない学生症候群
  • リードタイムの増加をまねく作業の掛け持ち
  • 一つの遅れが他にも影響する、ステップ間の従属関係
これを解決するために、「全体最適」の視点をプロジェクトにも適用し、物語を通してその理論と効果を示してくれます。

この本がこれだけ売れても、やはりプロジェクトというものは遅れるものであることには変わりないようです。
でも読んでおくのは価値あることだと思います。得るものはあると思います。
同じシリーズの『The Goal』という本を読んだことのある人にも、これはこれでお薦めです。

オススメ度(5つ星が最高)


 交渉力のプロフェッショナル  ジーンM.ブレット[著] 奥村哲史[訳]


読みづらい本でした。
翻訳のせいかはわからないけれど、何度も同じ文章を読んで、結局ピンと来ないこともありました。
もともと翻訳本というのは読みにくいものが多いのですが、これは特につらかったです。

内容としては事例とデータに基づいて、異文化間交渉を中心にどのように交渉していくかということを論じています。

時間をかけて最後まで読んだ結果、交渉に関する概念や枠組みが整理され、それなりに勉強にもなりました。
またデータも豊富だと思います。が、特にオススメはしません。

オススメ度
(なし)


 こころの自然治癒力  大野 裕

つらい状態の人は、読んでみてください。
実は期待していなかったのですが、良い本でした。

傷ついた心をゆっくり解きほぐすような語り口で、なんとも安心感があります。

私の場合、自分の感じていることが何度も何度も出てきて、ああ、自分だけではないんだよな、と自分の心を見つめ直すきっかけになりました。

特に自分のことを追い込んだり自分のことをいじめ続けたりしている人には、読んで欲しいです。
この本なら、自分の気持ちを分かってもらえるかもしれません。

オススメ度(5つ星が最高)



 こころの道  木村耕一[編著]
教訓、ことわざ、格言、寓話。
これらは先人達の知恵のあつまりです。

この本では歴史上のエピソードや故事成語などから、現代の我々にとってもヒントになるような話を厳選して紹介しています。また「壁を乗り越えた体験」をテーマとした一般応募の作品も紹介しています。


我々は、ときどきやっかいな問題にぶち当たります。
大きな壁を前にして、どうしたらいいのか途方に暮れます
そして苦しい。一刻も早く解決しなければ苦しい。

でも自分が何か問題に悩んでいるということは、実は
過去にも誰かが同じ悩みを抱えた
そして乗り越えた人もいる
はずなんです。
こんな問題にぶち当たるのは人類史上私が初めてということは、まず考えられません。何しろ地球上だけで現在60億の人がいて、しかも過去から考えれば、もう数え切れない人たちがいました。そして人間が悩むことは本質的には一緒です。

そう考えると他の人が学んで、しかも現在まで受け継がれている教訓というのは、軽視出来るものではありません。
この本はそんな温故知新のもとを凝縮したような内容です。

オススメ度(5つ星が最高)


 「心病む人」の処方箋  町沢静夫


本の帯に“誰もが心病んでいる時代”なのかもしれない!

と書いてあります。
かもしれないと、勢いつけた感嘆符がついているわりには、“かもしれない”ということで、結局自信があるんだかないんだか、結論なんだかそうでないのか良く分かりません。

その帯が中身を表しており、特に印象に残る内容はありませんでした。

分析的な内容で、ふーんとは思えるのですが、現実的に何かの解決に結びつくのかというとなかなか難しいかなと感じます。
少なくとも私の力にはなってくれない本でした。

オススメ度
(なし)


 この人と結婚するために  ジョン・グレイ[著] 秋本 康[訳]

翻訳本のわりに、訳者が出しゃばっている本だなぁ…と思ったら秋本康氏なんですね。納得。

それはともかくとして、内容としては良いと思います。男女ともに、ついつい陥りがちな勘違いやあせりについて、分かりやすく書かれています。どちらかというと女性向きの内容が多いと感じましたが、男女ともに参考になると思います。

女の子が愚痴を言ったり質問攻めにしてきたりする背景が分かりました。
逆に自分も(男としては)質問をもっとした方が良いと言うことも知りました。
もちろん理屈で分かっても、本当に好きな相手の前ではなかなか難しいことです……。
残念ながら私はちっともうまくいっていません。

でも、読んでおいて損はないと思います。

オススメ度(5つ星が最高)
さ行


 (誰とでも無理なく話せる)雑談力  東京メンタルヘルスアカデミー・フレンドスペース[著] 武藤清栄[監修]

人とたわいない話をするときの細かいポイントが書かれていて、それを意識しながら話せば、たしかに雑談力が高まりそうです。
かしこまった本ではなく基本は「雑談はしょせん雑談だから、気楽にいこうよ!」 というスタンスで、気楽に読めるとは思います。ただ私にとっては、特にお薦めをするほどでもないという印象です。

たとえば雑談の話題については、天気の話とか、最近のニュースとか、そういう身近なことをネタにしていけばいいんじゃないかな……という感じでした。まあ雑談なのだからあたりまえですが、とりたてて新しい発見もないかなぁと感じます。

オススメ度(5つ星が最高)


 社長をだせ! 実録 クレームとの死闘  川田茂雄

これはなかなか面白いです。
普通に読み物として楽しめるのはもちろん、クレーム処理について参考になります。
具体的にどうすればということよりも、やはり相手の立場に立って誠実な対応をとる。そのことが大事だということをあらためて感じさせてくれる本です。
著者のクレーム処理に対する姿勢には好感が感じられ、それこそ頭が下がります。
クレームを受ける立場の人や、今度クレームをつけようかなと思っている人は(いるのか?)
読んでおくと良いと思います。

ちなみに続編も読みました。そっちも悪くないのですが、ちょっと普通の内容でした。

オススメ度(5つ星が最高)


 人生、熱く生きなければ価値がない! A・L・ウイリアムズ[著]  邱 永漢[訳]
アメリカで大手生命保険会社を経営する著者の、熱いメッセージが詰まった本です。

しかし実は、タイトルの割に印象に残っていないのです。

おそらく“著者の思うこと”が強烈に書いてあるため、単純に自分はそう思わないなぁと感じることが何度かあり、
素直に読めなかったからかもしれません。

実績に基づいた自信に満ちた内容で、やはりこういう人はビジネスで成功するなと感じます。
良い内容もたくさん書いてあり参考になる本ではありますが、合う人と合わない人が分かれやすいのかな、と思いました。

オススメ度(5つ星が最高)


 図で考える人は仕事が出来る  久恒啓一
これは表紙とタイトルからは想像出来ないほど、凄い本です。

本の帯に「図にすれば、何でもよくわかる!」と書いてあります。
そんなばかなと思いますが、この本を読んで以来図のパワーを実感しています。


読むきっかけになったのは、私の会社の代表が、推薦図書として社内の掲示板に載せていたことです。
相当な数の本を読んでいる(であろう)彼が紹介するのだから、何かあると思いましたが、果たして何かありました。

まず裏切られたのは、図がいっぱいの本だと思っていたのに、文字ばかりだったこと。
そして中身はきっと「どんな図を書いたらいいのか」とか、「図を書くときのテクニック」が書いてあるのだろうと思っていたのですが、それはごくわずかしか書いてありません。

ではこの本に何が書いてあるかというと……

にすれば問題が整理される! 関係が分かる! 説明しやすい! 理解が深まる! 実際こんな成果を上げている!

ということが繰り返し繰り返し書かれています。
しかも説得力があります。

特に普段、頭のなかだけでものごとを考えている人や、箇条書きを多用する人や、何か困っていることがある人は、是非読んでみて欲しいです。

オススメ度(5つ星が最高)


 好きな女(ひと)に好かれる法則  アントニ・ボリンチェス[著] ヒラソル玲子[訳]

あなたが望むように愛されないのなら、愛されることになんの意味があるだろう。p.4

恋と愛について、真面目に考えた本です。

この本で繰り返されるのはこんなこと。
「従来のような、男が支配して女が従うという関係は、もはや長続きしない」
「恋でダメージを受けても、それを糧に成長しなければならない」
そして具体的にどうすれば魅力的になれるか、データと臨床経験を交えながら綴られています。

ただこの本も、翻訳のせいか読みづらいのが残念です。
?と首をかしげることがしばしば。もともとそういう内容なのか、スペイン語から日本語に訳す段階でニュアンスが変わったのかよく分かりませんが、そういう場面に何度も出くわしました。

文中では参考になることがいくつも出てきますが、自分にとって大きかったのはこの文です。
「私たちを愛してくれる人は、求められたからそうするのではなくて、私たちに魅力を感じたから愛してくれるのです」

そう。当たり前なのですが、相手のことがいくら好きで、その思いが強くても、ダメです。
いくら相手のことを真剣に好きでも、自分に魅力を感じてもらえなければつきあってもらえません。


もう少し分かりやすい文なら良かったなぁ、と残念に思う本の一つでした。

オススメ度(5つ星が最高)



 空飛ぶ寄生虫  藤田紘一郎

目の中に寄生してしまった虫を取り除くという、ぞっとするような話からスタートする本なのですが……。
筆者のユーモアあふれる文面のおかげで、楽しく読めます。

随所にダジャレがあってなんとも気が抜ける雰囲気につつまれています。
しかしただおもしろおかしい本というわけではありません。

たとえば無菌・抗菌の製品であふれた日本の現状について、考えさせられます。
清潔が良いというのはもちろんそうなのですが、好むと好まざるとにかかわらず人間は細菌と共に生きています。
身近にあふれているどころか、口の中にも体内にも菌は無数にいます。良い菌で言えばビフィズス菌などもそうです。
結局自然や生き物(細菌・虫も含めて)とうまく生きていくということが大事なんだと、普段忘れかけていることを思い出させてくれます。

日常あまりお目にかかれない、寄生虫に関するエピソードにこの本で触れてみるのも面白いと思います。

オススメ度(5つ星が最高)

た行


 TQ (Time Quest) 心の安らぎを発見する時間管理の探求  ハイラム・W・スミス[著]  黄木 信/ジェームス・スキナー[訳]

小手先の時間管理の本ではありません。
“心の安らぎを得るための”時間管理を探求する本です。

あえて言いかえれば、悔いのない、満足した人生を追求する本です。

そのためこの本では人生において1番大切な事は何か明確にすることから始まります。
そしてまた、そのプロセスをきちんと経なければこの本は“読め”ません。

とても大変な作業ですが、やる価値があります。(この本の途中に、それをやらねばならない場面が出てきます)

自分の時間を本当に大事なことや大事なひとのために使う。
悔いを残さないためには絶対に必要なことです。

時間は限られています。その時間を何に使うのか。この本を読むことで考えることになると思います。

オススメ度(5つ星が最高)


 (新装版)トラウマ 「心の後遺症」を治す  ディビッド・マス[著] 大野裕[監訳] 村山寿美子[訳]

実はトラウマ体験をしている人は、表に出てこないだけでたくさんいます。
それらトラウマによるストレス障害(PTSD)の具体例や詳しい心理状態、そして人々はどう向き合ってきたか等、様々なデータや経験にもとづき分析している本です。

そしてもっとも関心の寄せられる、トラウマによる長い苦しみをどうすればよいのか という難問に対し、この本では「巻き戻し法」という方法を説明しています。

それは 記憶と苦しみとを分離したうえで、記憶をトラウマ体験から過去にさかのぼって再生し、良いイメージの残っている場面まで行ったら記憶の再生を終えるというものです。

※巻き戻し法を試そうと思った場合、少なくともきちんとこの本にそってやらないと危険です。 トラウマ体験を普通に思い出しただけでは、絶望的な苦しみが再現されるだけです。悲しみが増します


巻き戻し法で全てがうまくいくとは思えませんが、一定の効果があると思います。
トラウマから復帰する手法が確立されていない現在、この方法は選択肢の中に加えておいて良いものの一つです。

オススメ度(5つ星が最高)

な行


 なぜ生きる 高森顕徹[監修] 明橋大二・伊藤健太郎

こんな本は他に絶対ありません


以前五木寛之氏の「人生の目的」という本が発売された際、買って読んでみました。
しかし大それた題名の本であるわりに、「私は人生の目的はないと思う」というとても残念な内容でした。

この本はそれと正反対です。

人生の目的はある、と断言しています。
そしてその目的についてもきちんと書かれています。

人生において最も大きな問題について書かれたものですから、内容としてはかなり重いです。
また監修者は仏教の学者ということもあり、歎異鈔などから引用した内容を解説するなど、真剣に読むには相当なエネルギーを必要とする本です。
しかしこれは何度も読まねばならない本だと感じます。


オススメ度(5つ星が最高)


週刊ダイヤモンドという雑誌に「井狩春男の これは売れる!」というコーナーがあり、毎週様々な本を100点(ポイント)満点で評価していたのですが、この本のレビューは桁違いでした。
今まで会ったスゴイ本のなかでもナンバーワン。1000ポイント。
※他の本はちゃんと100ポイント以下の点数でした


 「なぜか人に好かれる人」はこんな人  斎藤茂田
はぁ、なるほど、と思える文がたくさん書いてある本です。

本の帯に注目すると「いつだって笑顔を見たい笑顔を見せたい」と書かれており、たしかにそうだと思えます。
ちょっと乱暴な表現かもしれませんが、本の中身もそんな感じです。

たとえば裏表紙側の帯にはこう書いてあります。

 「ゆっくり」好かれて、「ながーく」好かれる
 不得手なことで、人から好かれる人もいる
 「どうでもいい話」で、人と人は仲よくなる
 ……


著者の斎藤茂田氏は、歌人斎藤茂吉の長男だそうで、書店で見るとけっこうたくさん本を出しているようです。
この本ももちろん参考になることはたくさん書いてあるのですが、著者の他の本も読みたいなぁとは今のところ思えないです。

オススメ度(5つ星が最高)
は行


 光に向かって 100の花束  高森顕徹

歴史上の人物の成功談や失敗談などを100選んだ、小話集です。

私は何度も何度も何度も読んでいます。

幸せになるにはどうすれば良いのか。この誰もが知りたい問いに、真っ向から答えている本です。
人生において大事なことが凝縮されています。


 親切。 言行一致。 忍耐。 反省。 そして努力。

これらを続けたら、これらを目指したら一体どうなるのか
様々なエピソードを通じて、今更ながらその真実さが伝わってきます。

なかなか出来ることではありません。いや、なかなかどころか、やってみると本当に難しいことです。
しかしそれでも、たとえ少しでも及ばなくても正しい方向に努力しようとする。
このことを「光に向かう」とタイトルで表現しているのだと思います。


筆者は仏教の学者であり、その立場から書かれている本であるため、表現になじみがない人もいるかもしれません。
でも私の場合はこの本を読むたびに、自分の姿勢を正されます。
厳しい内容で自分の心得違いを気づかせてくれる、貴重な本です。

オススメ度(5つ星が最高)

ま行


 [新]マーケットの魔術師  ジャック・D・シュワッガー[著] 清水昭男[訳]
株をやる人、やろうと思っている人は必読です。

簡単に言うと、株や商品先物などで長期間に渡って利益をあげ続けている人に対するインタビュー集なのですが、かなりためになる内容です。
株はギャンブル性もありますが、ギャンブルではないと思います。「親」がいないからです。しかし売買するたびに手数料がかかるので、相場の変動がなかったとしてもお金は確実に減ります。だから普通にやれば損をする確率の方が高いのです。
それゆえ、儲けようと思って株をやるには、それなりの覚悟と勉強が必要だ、と私は思います。


この本に登場する人たちは、1度や2度の儲けではなく、大きな利益を上げ続けている人たちです。やはりそれぞれが独自のやり方を持っており、運だけではないのだと強く感じます。

同じシリーズの『マーケットの魔術師』(“新”がついていないほう)もあわせて、テクニカル分析やファンダメンタル分析などとは別にかならず読んでおくべき本です。

オススメ度(5つ星が最高)

※株や先物取引に縁のない人は読む必要性がないです


 道は開ける  D・カーネギー[著] 香山 晶[訳]
有名な本です。世の中のあらゆる“悩める人”のために書かれた本です。

役立つヒント満載

とはいえ目新しいことは書いていないと思います。本当に行き詰まっているときに、「これを読んだから悩みが解消された!」と大喜び出来るかというと、そこまでではないかも知れません。実際私が6年前に読んだときには、理屈では分かるけれど自分には当てはまらないな、という感じでした。過大な期待は禁物です。

しかし、ほとんどの場合、結果的にはこの本に書かれていることの組み合わせでしかないのだと思います。ヒントがたくさん詰まっていることは間違い有りません。

オススメ度(5つ星が最高)

※半数以上が最近(今年になって)初めて読んだ本です。なお一部、最近読み返した本や、以前読んだことがあってレビューは今という本もあります


本を読んでみて

人間、考えていることは一人一人違います。でも同じ人間ですから結局中身は一緒です。

本を読んで「ハッ」とするような新たな発見をすることはまれです。でも多くの本は普段忘れている大事なことを思い出させてくれます。

いろんな人が努力して、つまづいて、壁を乗り越えようとして頑張って、そしてそこで得たことをなんとか伝えようとしている。それを感じるだけでも勇気づけられます。
中には、自分一人ではどんなに考えても絶対に及ばないような内容にめぐりあうこともあります。

本当に人生を揺るがす出会いが、本の中にあるかもしれません。本の中に答はない、と決めつけないで、読んでみてください。


平成16年6月14日 F.F

※私に会ったときに言ってもらえればいつでもこれらの本を貸します。赤ペンが入っていて恥ずかしいのですが、良い本ほどみんなに読んでもらいたいので。


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